聖なる空間に響くパイプオルガン
バッハ、クープラン等の古典からロマン派までの演奏を想定して設計された聖学院大学のパイプオルガン。
基本となる音色は、明るく柔らかいのが特徴で、音色を重ねていけば相当の迫力、重厚さが得られます。調律法はガルニエ氏考案の不均等律で、古典でよく使われる調の和音が平均律よりも美しく響き渡ります。
金沢の金箔を施した唐草模様の装飾
十字架の背後に演奏台がある
3段鍵盤でバロックからロマン派の曲まで対応
鍵盤は黒壇とツゲでできている
ペダルは扁平平行型
音色を決めるストップ
II/I, III/I, III/II
I/P, II/P, III/P
Tremulant Hw.Kw.Sw
Setzerkombination
2004年秋にチャペルが完成してから、本格的なパイプオル ガン設置のための献金が本学の前身である女子聖学院短期大学(1967年4月~1999年3月)の関係者によって始まりました。
その後聖学院大学関係者(特に後援会)、緑聖教会(現聖学院教会)関係者、その他多くの方々から献金が捧げられ、2013年3月末に献金総額が1億円を超えました。
これを受けて同年6月にパイプオルガン設置委員会が発足し、まずパイプオルガンについての勉強会や見学会が行われ、協議が重ねられた後にビルダーの選定に入り、2019年3月に最終的にガルニエ社(GARNIER Organum有限会社)と契約を結ぶに至りました。
その後新型コロナウイルスのためコストや工期の面で若干の変更を余儀なくされましたが、幸いなことに2023年10月の聖学院創立120周年、聖学院の背景をなすデイサイプルス派日本伝道140周年を記念する記念式典(10月28日)の中で、パイプオルガン奉献式を行うことができました。
国内外でのオルガン設置と専門的な製造メンテナンスを行う会社。フランスで創立し、1997年に日本で拠点を構える。次世代への技術継承と新人育成にも力を注いでいる。