「子どもを知ること」で未来を拓く。
子どもの「言葉にならない思い」を汲む力を養う。

子ども教育学科では、子どもと教育についての理解を深め、実践的に学びます。1年次に基礎を学び、2年次からは学校インターンシップで子どもの姿を観察し、思いや関心を汲み取る力を養います。さらに、3・4年次では学びを実践につなげ、進路を具体化。教育現場での経験を重ねながら、子どもと向き合い、成長を支える力を育てます。

1年次「子ども」を学びはじめる

講義を通じ、子どもと教育についての知識や探究の方法を学びます。

学ぶのはこんな科目!

  • 児童学概論:意思ある存在としての子どもに出会う
  • 発達心理学:子どもの発達を理解する
  • 教育原理:子どもの学びを理解する
  • 児童文化論:遊びを通した子どもの世界を理解する
  • 言葉の基礎:コミュニケーションツールとして言葉を磨く

    2年次「子どもを知る方法」を身につけはじめる

    「学校インターンシップ(基礎)」

    幼稚園や小学校など、子どもが過ごす教育現場に出かけ、子どもの姿をよく観て学びます。子どもの表情、つぶやき、子ども同士のやりとり、大人(教師)との関わりを観て、子どもの思いや興味関心を汲む方法を身につけます。

    事前学習:子どもを観て思いを察する「観察」の方法を学ぶ

    子どもの世界に入るために必要な準備を学びます。言葉に出さない思いや興味、事情を行動や表情から考えます。
    感染症対策、身だしなみ、心構えなども身につけます。

    観察実習:幼稚園や小学校などで観察

    幼稚園や小学校などに行き子どもの姿を観察。観察者同士で気付きを共有して視野を広げます。
    現場の先生へ質問し、アドバイスを受け、子どもについて学びをさらに深めます。

    観察後:記録を作成し、気付きを共有

    自分の気付きを他者と共有し、学びの発展や修正につなげます。
    観察後の振り返りを文章化し、新たな気付きに出会うことも。

    事後学習:他者の目を通して、自己を見つめる

    グループで観察の振り返りを行います。
    また、担当教員の個別面談による振り返りも行われ、他者理解の手法としての観察を徹底的に身につけます。

    観察実習を支える理論学修

    教育実習に備えて、学んでおいた方がよいことも普段の授業でしっかり学ぶことができます。

    授業の例
    • 教育心理学:学びに関する理論を身につける
    • 教育課程論/保育・教育課程論:学びの課程(カリキュラム)を理解し指導計画案を立案できる力を身につける
    • 教師論:子どもの発達や学びを支える専門職の大人の働きを理解する

      観察実習で学修動機を確認する学び

      音楽・実技A/B 造形表現基礎

      実習で必要となる様々な実技も普段の授業でしっかり身に着けることが出来ます。
      経験がなくても、少人数の丁寧な指導で子どもの遊びを豊かにする可能性に満ちたピアノや歌、造形表現の技法を身につけることができます。

      子ども教育学科 オリジナル・プログラム児童学海外研修

      ニュージーランドで児童学を英語で学ぶ

      ニュージーランドには「テファリキ」と呼ばれる幼児教育のカリキュラムがあります。
      全日程を学科の教員が同行する安心サポートのもと、教育施設を訪問し実地にて教育課程や理念を学びます。
      英語で歌や遊びの実践もします。ホームステイで現地の生活も体験できます。

      3・4 年次学んだ知識をもとに自分の道を探しはじめる

      保育・教育の現場で学ぶことの意味と価値を確認

      「子ども」を学んでいるうちに、相手の思いを観て汲んだり、伝わっていることを確認しながらプレゼンしたり、現状から企画を立てたりしている自分に気付くはず。
      力をどのように伸ばしていきましょうか。将来の道も具体化させていきましょう。 

      支援体制:教室と保育・教育現場で往還的に学ぶ資格を取得し、専門職の道へ

      事前・事後学習は毎週1コマ、時間割の中でしっかり学びます。力をつけて見通しがもてたところで実習です。
      実習先には学科教員が訪問して励まします。実習後は個別面談の助言で、ついた力が確認できます。

      学びを活かし、多様な将来へ資格を取らない学生の学び

      「学校インターンシップ(基礎)」は、初めての職場体験でもあります。
      職場で求められる振る舞いやマナーも含めて観察実習から得られた経験が基礎力として身に付くため、いわゆる一般就職に進む学生たちは、「相手のことを考えて行動できる社会人」として高い評価を受けています。
      学生広報委員・学生フォトグラファー・保育ボランティア・企業インターンシップなどの活動でその人らしさを力に高めます。

      子ども教育学科で身につく力幅広い進路へつながる力

      • 子ども理解の理論と技法と実践力(「子どもの言葉にならない思いを汲む」力)
      • 子どもに寄り添える姿勢と技法
      • 異文化理解、障害理解、多様性受容の姿勢と理論と実践力
      • 相手を尊重するコミュニケーション能力
      • 好きな表現を将来の仕事に生かせる力(言葉・音楽・写真・動画・イラスト・造形・ダンス)
         

      子どもに関わる専門職で役立てる

      • 小学校教諭
      • 保育士
      • 保育教諭
      • 幼稚園教諭 など

      一般の仕事で役立てる

      • 公務員
      • 販売職
      • 営業職
      • 研究職
      • 企画/マーケティング職 など

      広がる進路

      子ども教育学科卒業時に必ず取得できる児童指導員任用資格で児童館、児童発達支援センター、学童クラブ、放課後等デイサービスなど、子どもに関わるさまざまな仕事に就くことができます。また、子どもに関する知識と実践力を基に、アパレル、医療機関受付、写真スタジオ、テーマパークスタッフ、ファミリー層向け営業職や相手を尊重するコミュニケーション力を基に公務員・一般企業でも多くの卒業生が活躍しています。