課程紹介

司書課程

現代は、さまざまな情報で溢れかえっています。しかし、それらの情報には正確なものもあれば間違っているものも多く、どのように情報を探せばよいのか途方に暮れてしまう人も少なくありません。みなさんには、司書課程を通じて情報にかんする知識を深め、情報社会の水先案内人になっていただきたいと思います。

司書は、「図書館法」で定められた国家資格で、司書課程の指定する科目を履修することによって資格を得ることができます。公共図書館、大学図書館、専門図書館、あるいは企業や研究所の資料室や情報センターなどで専門的業務を行います。その役割はまさに情報のスペシャリストといってよいでしょう。司書は、情報がのっている資料を受け入れ、その資料を整理・保存して利用者に提供します。また、利用者が探せない情報を見つけ出して提供します。たとえば、就職のために出版業界のことを知りたいと思っている利用者にたいしては、その問題解決に役立つ資料を整えておき、その資料に基づいて回答するなどの業務を行います。

この課程で学ぶことは、図書館や情報センター以外でも役立つでしょう。一般企業に勤めていても情報を整理して必要な情報を探索する能力は必要とされます。また、日常生活においても、さまざまな問題を解決するにあたって、いろいろな情報が求められます。この課程を履修することによって、情報を使いこなす知識や技能を身につけてもらいたいと思います。

聖学院大学では、ほかの大学にあまりみられない「図書館実習」「図書館学演習」といった科目も設置しています。「図書館実習」では、これまで学んだ知識をもとに実際の図書館現場で2週間の実習体験を行い実践的な力を養います。「図書館学演習」では、自らの興味関心のあるテーマやアイディアをもとに楽しみながらそれぞれの研究として発展させます。ぜひ履修して学習を深めてください。

司書課程カリキュラム(司書に関するカリキュラム)

 

授業科目

単位

 

対象学年

必修 選択
生涯学習概論 2   2
図書館情報学概論 2   2
図書館制度・経営論 2   2
図書館情報技術論 2   2
図書館サービス概論 2   2
情報サービス論 2   2
児童サービス論 2   2
情報サービス演習A 1   2
情報サービス演習B 1   2
図書館情報資源概論 2   2
情報資源組織概論(目録) 2   2
情報資源組織概論(分類) 2   2
情報資源組織演習(目録) 1   2
情報資源組織演習(分類) 1   2
図書館基礎特論   2 2
図書館サービス特論   2 2
図書館情報資源特論   2 2
情報メディア史   2 2
図書館情報学演習   2 3
図書館実習   2 3

司書教諭課程

いま、学校教育の現場では、子どもたちの意欲的な学習活動や読書活動の充実がすすめられています。また、情報社会のなかにあって情報の海におぼれないように、子どもたちが情報を取捨選択し、上手に利活用し、自ら情報を発信できるようにする教育も求められています。このような状況のなかで、学校図書館は、学校における多様な活動の拠点となるメディアセンターとしての役割を果たさなければなりません。そのためには、児童生徒の主体的な学習活動を支える「学習センター」としての機能、情報を収集・選択・活用する能力を育成し、学校内の情報通信技術導入の拠点となる「情報センター」としての機能、さらに児童生徒が自由な読書を行う「読書センター」としての機能を充実させることが必要です。その中心となるのが司書教諭です。

司書教諭は、学校図書館法で定められた資格で、小学校・中学校・高等学校などの図書館において、図書館の適切な運営や児童生徒の指導にあたります。また、多様な授業を展開することができるように、教員にたいしては適切な情報や資料の提供を行います。

この資格は、教員免許があってはじめて有効となりますので、司書教諭と同時に教員免許の取得を目指してください。なお、近年、自治体によっては教員採用試験のさいに司書教諭の有資格者には加点を行うところも出てきています。教職を目指す人たちは、ぜひ司書教諭の資格を取得してください。

司書教諭課程カリキュラム(司書教諭に関する科目)

 

授業科目

単位

 

対象学年

必修 選択
学校経営と学校図書館 2   2
学校図書館メディアの構成 2   2
学習指導と学校図書館 2   2
読書と豊かな人間性 2   2
情報メディアの活用 2   2

シラバス

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