学校法人聖学院は、1903年創立以来、幼稚園から大学・大学院まで、九の学校を擁するわが国において数少ない一貫教育総合学園であり、「神を仰ぎ 人に仕う」をスクールモットーとして、高い国際的文化性をもつ多くの有為な人材を育てて世に送り、すでに100年を超える歴史を背後に持っています。
聖学院大学は1988年に開学し、同時に聖学院大学総合研究所を付置しました。この総合研究所及び大学の政治経済学部によって育まれた「教育理念」と「教育ノウハウ」を実際の政治政策レベルで展開していくことを目的として、1996年に聖学院大学大学院政治政策学研究科修士課程が設立されました。政治政策学研究科の特色は、近代デモクラシー思想に基づき、“理念なき政策”でもなく、“政策なき理念”でもない、“理念から政策へ”という展開を求める教育研究にあります。
1999年には、人文学部欧米文化学科と総合研究所の日本アングロ・アメリカ研究センターを基礎に、アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科修士課程が設立されました。これまでの日本の大学に欠落していた、アメリカ・ヨーロッパ文化の根源にあるキリスト教理解をベースにした、深く新しい文化学の構築を目指した研究科です。2001年には博士後期課程を開設し、博士課程の前期と後期を通じて、強固な研究教育体制を確立しました。
そして2006年、人間福祉学部人間福祉学科及び総合研究所カウンセリング研究センターを基礎として人間福祉学研究科修士課程を設置し、「少子高齢社会」という現代の必要課題に対応して、人間学的基礎の上に「福祉文化」の形成を担いうる精神ある専門人、「福祉人」の教育と研究を目指すことになりました。
2018年には30周年を迎え、聖学院大学は3学部5学科3大学院研究科を有した総合大学へと発展しつつあり、「人の幸いに資する」、つまり人類の福祉に貢献する人材の育成を推進しております。
名称 | 聖学院大学大学院 |
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住所 | 〒362-8585 埼玉県上尾市戸崎1-1 |
電話番号 | 048-780-1801 |
近代デモクラシーの精神に基づき、
“人の幸いに資する” 新しい知の世界を求めて
本大学院には、「文化総合学研究科」「政治政策学研究科」「心理福祉学研究科」があります。
「文化総合学研究科」では、キリスト教に根ざした普遍的な文化価値に、異なる文化価値をも視野に入れ、現代の文化的諸価値の真髄を解明します。「政治政策学研究科」では、日本の近代デモクラシーの源流の研究を基軸として、現代社会に山積する課題への実践的な政策立案を追究します。「心理福祉学研究科」では、従来の社会福祉研究の知識に加え、教育学の知識やグリーフケアの知識をもち、人間のさまざまな場面でのニーズに応えることのできる質の高い人間福祉を探究します。
本大学院の大きな特徴のひとつは、真理を探究し、学問を研究するための最良の環境が用意されていることです。教授陣は各研究分野において多彩な実績のある優秀なスタッフが集結しており、充実した指導体制が構築されています。
また、講義は通常1 クラス10 人未満の少人数制。このキャンパスコミュニティーが教授と院生の徹底した議論の場となり、さらに親身で丁寧な指導を実現させています。教授陣の指導におけるきめ細かさ、面倒見のよさは本大学院が自負する要素のひとつであり、真理と知へのあくなき追究と、真に学びたいという思いに対して、本大学院は誠意をもって対応しています。
本大学院の門戸は学部卒業生のみならず、外国人留学生、社会人、主婦などあらゆる年齢層の人々に開かれています。特に社会人の方々を多く受け入れています。
昼夜開講制によって、授業は平日の18 時以降と土曜日にも開講しています。各種奨学金も充実していますので、働きながら無理なくライフスタイルに合わせた通学・研究ができます。このような環境下で、「文化総合学研究科」では鋭い洞察力をもった人材を、「政治政策学研究科」では現実的な政策立案ができる人材を、「心理福祉学研究科」では心のケアを含め社会ニーズに応えられる人材を養成し、社会に広く貢献できる高度な職業人・研究者を輩出していきたいと考えてます。