学長からのメッセージ
真理の奥義を探究し、現代社会の諸課題に取り組む
「精神ある専門人」を養成します
本大学院は、「神を仰ぎ、人に仕える」 (Love God and Serve His People)をモットーにした人格教育を基礎として、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を究めて広く文化の進展に寄与すること、また現代社会の問題を解決する専門人の養成を目的として1996年に開設されました。
建学以来、プロテスタント・キリスト教の精神に基づいた自由で敬虔を旨とする学風の中で、高度で専門的な知識及びその応用を教授し、研究・教育機関にとどまらず、世界や社会の多方面で専門的な職務に従事するための研究能力を備えた「精神ある専門人」の養成を目指しています。
現在の聖学院大学大学院には、文化総合学研究科(博士前期・後期課程)、政治政策学研究科(修士課程)、心理福祉学研究科(修士課程)の3研究科が設置されています。
今日、狭い専門領域にとどまったタコ壺化した学問研究のあり方が問題視される中で、本学の大学院では、所属する研究科以外のカリキュラムを履修し学問横断的な学びや研究を行うことも可能です。このことは本大学院が、学問のジャンルを超えて、人間と社会のあるべき理想を追い求めようという学的気風を有する研究の場であることの証左でもあるといえます。
キリスト教や、欧米、日本、アジアを中心とする思想・文化研究に加え、現代社会の要請に応えた、税務、会計、福祉、医療、心理、教育等の実学研究まで、層の厚い教授陣が研究指導を行っております。少人数制の対話的な研究指導を通じて、教員と学生が精神的・人格的に深く交わり、厳しくも温かみのある交流の中で知的な研鑽を積み重ねていくこと、これが本大学院において開設以来受け継がれてきたものです。本学大学院の自由で、敬虔な学問探求の場所に、皆さまが参加してくださることを心より期待しています。私どもと一緒に、新たな知の世界を拓いて参りましょう。
平成15(2003)年3月青山学院大学文学研究科教育学専攻博士後期課程単位取得済退学。平成18(2006)年より聖学院大学基礎総合教育部講師、准教授、教授、学長補佐、副学長を経て令和5(2023)年4月聖学院大学学長、学校法人聖学院理事長。専門は成人教育学、生涯学習論。