「子ども大学あげお・いな・おけがわ」の講義プログラムが開催されました

イベントレポート

令和5年度 子ども大学あげお・いな・おけがわ

令和5年度 子ども大学あげお・いな・おけがわ

2023年7月29日(土)に聖学院大学で「令和5年度 子ども大学あげお・いな・おけがわ」2日目の講義プログラムが開催されました。当日は政治経済学部政治経済学科の長嶋佐央里先生による「日常生活を経済学の視点から見てみよう」をテーマとした講義が行われました。

「子ども大学あげお・いな・おけがわ」は上尾市、伊奈町、桶川市、日本薬科大学と本学が連携して講義プログラムを提供しています。
対象の“学生”は2市1町在住の小学校5~6年生で、子どもの知的好奇心を刺激するさまざまな講義や体験活動を行っています。

身近な事例から経済学への理解を深め、グループワークとポスターセッションを実践

政治経済学科の長嶋佐央里先生による「日常生活を経済学の視点から見てみよう」をテーマとした講義

政治経済学科の長嶋佐央里先生による「日常生活を経済学の視点から見てみよう」をテーマとした講義

長嶋先生の講義では、経済学と行動経済学の違いに触れ、身近に行われている「サンクコスト効果」の事例(例スーパーマーケットの値引きシール)や同じ内容でも伝え方や質問の表現を変えることで相手の反応が変わってしまう「フレーミング効果」の事例などを取り上げました。

また、コンビニやスーパーのレジの前の床に貼られている矢印やステッカーには自分で選ぶ自由を残したうえで自分の意思で望ましい行動ができるように手助けする「ナッジ」が活用されていることが説明されました。講義の後半では実際に「ナッジ」を活用して食品ロスを削減する広告(ポスター・ポップなど)をグループごとに作成し、発表を行いました。それぞれのグループから特色のあるイラストやポップの発表が行われ、“学生”から多くのコメントが寄せられ、和やかな雰囲気のなか有意義な時間となりました。

今回の講義を通じて"学生"は食品ロスなどの身近な事例を手掛かりに経済学や行動経済学について考える良い機会となりました。聖学院大学では次年度も地域の子どもたちに本学ならではのプログラムの提供を行う予定です。