心理学の「研究法」と聞いてもピンとこないかもしれません(同時期に「心理学」自体をじっくり楽しめる「心理学概論」も開講されています)。この科目ではデータを適切に収集し分析するための基礎力を養います。この力は、心理学や社会福祉学だけでなく、他の社会科学の分野やさまざまなビジネスの場でも重要です。そのため、この知識はある意味「一生もの」と言えるかもしれません。
西村洋一教授(中央)/副学長/ 心理福祉学部 心理福祉学科 教授
みなさんこんにちは!心理福祉学科学生広報スタッフの4年の井上・末廣です。
今回は心理福祉学科の授業紹介シリーズ第一弾ということで、心理福祉学部心理福祉学科教授の西村洋一先生の「心理学研究法」を取材しましたので、お伝えしていきます!
それでは西村先生、よろしくお願いします~!
1年次の必修科目として、石原まほろ先生と一緒に心理学でよく用いられる研究法について講義を行います。この科目では、実験や調査などの量的研究、面接や観察といった質的研究、さらに研究倫理といった各領域の基本的な知識の習得を目指します。 1年次の春学期に全員が履修する科目として「心理学研究法」が配置されていることは本学科のカリキュラムの特徴のひとつです。入学後すぐにこの科目を履修することで、「研究する」という視点を早い段階で身につけることができます。これにより、他の科目の学びもより深いものとなるでしょう。そのような期待と熱意をもって毎回の授業に取り組んでいます。
必修科目ということで、心理福祉学科の学生全員が履修する科目です。科目名は「心理学研究法」ですが、心理学に関心がある学生だけでなく、社会福祉学や人の支えになることなど、さまざまな関心を持った学生が受講しています。多くが1年次の学生ということで、日常生活ではあまりなじみのない研究法の考え方や専門用語に悪戦苦闘する様子もうかがえますが、「生きた知識」となるよう頑張ってもらいたいです。
研究とは疑問を明らかにする営みといえます。そして、研究における疑問を実証的に明らかにしていくスキルは今後様々な分野で求められます。自分の疑問を実証的に明らかにするためにはどのようにすればよいのかといった関心を持って、授業に臨んでください。
授業ごとにノートをまとめる課題があります。それにより自然と復習ができ理解度が高まりました。初めて聞く言葉が沢山並んでいて、理解できるか不安でしたが、実験例を交えた解説や西村先生の丁寧な説明のお陰で理解することができました。
西村先生はとにかく優しい先生です。メールなどで質問をしてもすぐに返事をくれて分かるまで教えてくださいます。「心理学研究法」は人の行動の傾向を研究し、理論づけしなければならないことが難しいですが、先生が親身になって教えてくれるので、勉強していてとても楽しいと感じます。
「心理学研究法」は名前の通り研究や実験の方法や知識を身につける授業です。西村先生の講義は研究や実験の例を出して細かく教えてくださり、大事なことは繰り返し伝えてくれるので、内容理解がしやすいです。
今回取材を担当した末廣です。私も1年生の時にこの授業を受けました。専門用語が多く、難しく感じることもありましたが、今資格取得に向けて頑張っている中で、生きた知識となっていることをとても感じています。