実践を通してSDGsを「自分ごと」として捉える

聖学院大学サステイナビリティセンター(Seigakuin Sustainability Center: SSC)では、多角的視点を持って「持続的な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」を推進し、その達成に貢献していくためにさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。その中の取り組みのひとつで、持続可能な開発のための教育(ESD)の一環として「サステイナビリティスタディツアー」を実施し、学生たちがSDGsを「自分ごと」として学ぶ機会を提供しています。

北海道で農業・酪農業を体験しサステイナビリティを考える!

「地域のゆるやかなつながりで、牛と人を笑顔に」をモットーとする牧場で子牛にミルクをあげる体験をさせていただきました

「地域のゆるやかなつながりで、牛と人を笑顔に」をモットーとする牧場で子牛にミルクをあげる体験をさせていただきました

2022年のSSCの開設以来、初めてとなるサステイナビリティスタディツアーが、北海道の十勝にて2024年8月6日(火)~7日(水)の1泊2日の日程で実施されました。今回は「北海道の産業/現場を知り、日本の持続可能な食農産業からSDGsを紐解く」というテーマのもとで行われ、学内で選考された学生4名が参加しました。

スタディツアーでは、1日目に芽室町役場において、現地コーディネーターより北海道十勝の開拓の歴史についての講義を受け、芽室ジモト大学の高校生による発表を聞き、意見を交わしました。また、酪農教育ファームの認証を持つ牧場や、ロボット搾乳機を導入している牧場を訪れ、夜には宿舎にて4種類の牛乳の飲み比べなどを行ったほか、帯広畜産大学の学生との交流会も行いました。

2日目は農家の方々が始動する早朝に農場に向かい、農家の方々と一緒にとうもろこしの収穫や選別、出荷作業を行いました。消費者の元に届けるまでの一連の作業を実際に体験することを通して、持続可能な農業について考えながら、農家さんの熱い想いにも触れることができました。

ツアーの中では、酪農業をジェンダーの視点から捉えたり、はじめて生産者側に立つことで新たな視点に気づいたりと貴重な機会にも恵まれ、さまざまな角度からSDGsについて学びを深めることができました。

ツアーに参加した学生の声

・日本の経済の一部を支えている酪農業、農業を体験することができ、現場の方の声を間近で聞けたことはとても勉強になった。特に大友牧場さんでは牛に対する熱い思いがあり、牛に美味しい牛乳を作ってもらうためにストレスのない最適な環境作りと自らエサをブレンドして作るこだわりを見られて、消費者の目線からは見られない努力をされていることが見られてとても感動した。(政治経済学科 3年)

・自分自身に農業に対する潜在的な偏見があることが分かった。緑肥や牧場と農場の循環農業に対しての知見を得ることができた。(政治経済学科 4年)

・それぞれ見ている視点が違い、捉え方も異なり、意見を混じえながら課題をこなしていくと、そういう考え方があるのかという新しい気づきを得られた。その気づきを「じゃあこういうのは?」とまた話の道を開拓できたのでワークショップをするにはピッタリの課題だった。ただ、もっと深堀したいことがあったので、1泊2日では到底足りない。(政治経済学科 3年)

・実際に見て体験するのは勉強になった。また動画作成をすることで、見たこと、学んだことを振り返られるのは良いと思った。(欧米文化学科 3年)

写真で見るツアーの様子

動画で見るツアーの様子

今回のツアーでは、ツアーに関する動画を参加者全員で作成することが課題として出されていました。ツアー内容やツアーでの学びが以下の動画2本にまとめられていますので、ぜひご覧ください。

北海道サステイナヒ99リティスタテ99ィツアーの紹介

北海道サステイナヒ99リティスタテ99ィツアーを通しての学ひ99