聖学院大学では、毎年春に新入生を対象とした避難訓練を実施しています。東北ボランティアスタディーツアーに参加した学生による防災講座では、東日本大震災を通じ、身近な防災の重要性を学ぶ機会となりました。
5月8日(水)アセンブリアワーの時間に聖学院大学チャペルにて、防災講座と避難訓練を実施しました。
新入生と在校生の希望者を対象とし、多くの学生が参加しました。今年2月に実施した東北ボランティアスタディツアーに参加した2名の学生による活動報告、またクイズ形式で学内の備蓄や学生手帳の活用方法について紹介があり、災害時に命を守るための方法について発表を行いました。その後、チャペルからAグラウンドへ移動する避難訓練を開始。実際に移動することで多くの課題が見受けられました。
上尾消防署の職員の方から、「実際の災害は慌てる。避難の際はポケットには手を入れないこと。」「訓練にもっと真剣に取り組むこと。」といった講評をいただき、身の引き締まる思いでした。最後に希望者が起震車や水消火器を体験し、訓練終了となりました。
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聖学院大学では、東日本大震災以降、継続的に東北での震災復興支援ボランティア活動を行っており、2014年には「釜石市と聖学院大学との連携に関する協定」を締結しました。
これまであまり震災と真剣に向き合ってこなかった自分を変えたいと思い、大学2年の時に大学主催の東北ボランティアスタディーツアーに参加しました。ツアーの参加を通じて、震災を知らない世代に伝えていくことの大切さに気づき、今回の防災・避難訓練での発表に至りました。大勢の人の前で話すことに緊張しましたが、多くの学生が震災と向き合う機会をつくれたので良かったと思います。これからも多くの人が震災について考えるきっかけをつくっていきたいです。
現地視察をした学生からの発表は、震災当時の様子が鮮明に伝わり、会場内の空気も真剣さが増しました。
学生手帳には災害時安否確認カード、避難経路が記載されています。しっかり確認!
公道を挟んだAグラウンドへ避難。一人ひとりどのように行動すればよいか、課題も多くありました。
上尾市消防署の方から講評をいただきました。
初めての水消火器体験。「みんな一度は体験した方がよいと思う。」との感想がありました。
起震車では震度3の揺れを体験。想像以上の揺れに地震の怖さをあらためて実感しました。